焙煎機のメンテナンス　～チャフコレクター清掃～

コーヒーの焙煎を行う前の生豆は皆さんが思い浮かべる茶色い豆ではなく薄緑色の豆で、味も見た目も別物。

この生豆に焙煎機で熱を加えていくことで豆がだんだんと茶色くなりふっくらと膨らみます。

シルバースキンといわれる薄皮で生豆は覆われており、豆が膨らむことで剝がれていきます。

この剥がれたシルバースキンに炉内で熱が加わり、燃え殻『チャフ』ができます。

チャフは渋味の原因になるだけでなく、焙煎機の炉内の温度調整の妨げになるので焙煎中もできる限り取り除いてあげた方がいいんです。

『チャフコレクター』はその名の通りチャフを回収してくれる装置です。

チャフコレクター内部にあるファンが回転してチャフを吸い込んでくれます。

このチャフコレクターがとてもいい働きをしてくれます。

商品選びの際は焙煎機のみのものも販売していますが、断然チャフコレクター付きのものをおすすめします。

このチャフコレクターを使用するのとしないのではコーヒー豆の出来栄えに大きな差が生まれます。

チャフを集めるだけでなくそのほかの働きがかなりでかいです。

①チャフの回収

②焙煎炉内の焙煎温度＋排気温度の調整

③焙煎直後の豆の冷却

それぞれの役割についての詳細は今回の内容から脱線してしまうので別の記事で紹介予定としておきます。

前にお伝えした通りチャフコレクターには大きく3つの働きがありますが、清掃無くしてはこれらの働きが最大限生かされません。

前置きが長くなりましたがチャフコレクターを解体・清掃していきます。

まずはじめに蓋を外します。

これはただのせてあるだけなので簡単です。

この網の上にチャフが溜まるのですがコーヒー豆の油分なのか黒っぽく少しべたついています。

中性洗剤で洗うことで簡単にピカピカになります✨

網を載せていたアレンジ色の枠を外します。

これも持ち上げるだけで簡単に外れます。

プラスドライバーを使ってボルトを4本外します。

黒色のカバーが外れます。

ファンの周りはかなり油分とチャフがこびりついています・・・

ファンとシャフトを固定しているイモネジを緩めるとファンが取り外せます。

食器用の中性洗剤とスポンジできれいに洗いしっかりと乾燥させます。

これまでの逆の手順で組み立てていきます。

シャフト平面にイモネジが当たる位置でファンを挿入します。

ここで注意してほしいのがファンを奥に押し込まないこと。

写真のようにシャフトの頭とファンのツラを合わせることがポイントです。

奥まで押し込んでしまうと回転した時に底に擦れて回転不良＆モータに負荷がかかってしまいます。

あとは特に注意する点もなく解体の逆の要領ですんなり組み立てることができました。

キレイになって気持ちがいいです

最後に排気ダクトを新品のものに交換します。

ダクト接続部分の直径が75mmだったのでそれ相応のものを準備する必要があります。

Amazonで￥2,000程度で売っていたので購入しました。

ホースバンドを緩めて取り外します。

たっぷりとチャフのカスとコーヒー豆の油分がこびりついていました。

排気ダクトも一部交換できました。

残りの銀色の部分は直径50mmでサイズが違うんですよね・・・

こちらも準備して交換していこうと思います。